CMやWeb広告、イベントなどでタレントやインフルエンサーの起用を検討しているものの、「どの会社に依頼すればいいかわからない」「費用相場が不明瞭で不安」といったお悩みを抱える担当者の方も多いのではないでしょうか。適切なキャスティング会社選びは、プロモーション成功の鍵を握ります。この記事では、キャスティング会社の役割や業務内容といった基本から、依頼するメリット・デメリット、気になる費用相場と料金の内訳までをプロの視点で徹底解説。さらに、失敗しないための選び方の5つのコツや、実績豊富な信頼できるおすすめの会社も厳選してご紹介します。この記事を読めば、あなたの企画や予算に最適なパートナーを見つけるためのすべてがわかります。
そもそもキャスティング会社とは 役割と業務内容を解説
CMやWeb広告、イベントなどでタレントやモデル、インフルエンサーを起用したいと考えたとき、企業の担当者が最初に直面するのが「誰に、どうやって依頼すればいいのか?」という課題です。キャスティング会社とは、こうした課題を解決し、広告やプロモーションの企画に最適な人物(キャスト)を提案・交渉し、起用までを専門的にサポートする会社です。豊富な実績と幅広いネットワークを活かし、企画の成功を支える重要なパートナーとなります。
本章では、キャスティング会社の基本的な役割から、混同されやすい広告代理店や芸能事務所との違い、具体的な業務内容までを詳しく解説します。
キャスティング会社の主な役割
キャスティング会社の最も重要な役割は、クライアントである企業の要望や企画意図を深く理解し、その目的達成に最も貢献できるキャストを提案することです。単に有名人をリストアップするだけでなく、企画のコンセプトやターゲット層、予算などを総合的に判断し、最適な人材を推薦します。さらに、出演交渉から複雑な契約手続き、撮影当日のサポートまで、キャスト起用に関わる一連の業務をワンストップで代行します。これにより、企業の担当者は煩雑な業務から解放され、本来の業務に集中することができます。
広告代理店や芸能事務所との違い
キャスティング会社は、広告代理店や芸能事務所としばしば混同されますが、その役割と立ち位置は明確に異なります。それぞれの特徴を理解することで、自社の状況に合わせてどこに相談すべきか判断しやすくなります。
| キャスティング会社 | 広告代理店 | 芸能事務所 | |
|---|---|---|---|
| 主な役割 | キャストの提案・交渉・契約など、キャスティング業務全般 | 広告全体の戦略立案・企画・制作・運用 | タレントの育成・マネジメント・プロモート |
| 立ち位置 | 中立的な立場で、複数の芸能事務所から最適なキャストを提案 | クライアント企業の広告活動全般を支援。キャスティングは業務の一部 | 自社に所属するタレントの利益を最大化することが目的 |
| 所属タレント | いない | いない | いる |
| 強み | 幅広いネットワークと専門知識を活かし、最適なキャストを中立的な視点で提案できる | マーケティング戦略から広告制作まで、一貫したプロモーション展開が可能 | 所属タレントに関する深い知見と直接的な交渉が可能 |
このように、キャスティング会社は「キャスティング」のプロフェッショナルとして、特定の芸能事務所に縛られることなく、中立的かつ客観的な視点から最も企画に合った人物を提案できる点が最大の強みです。
キャスティング会社に依頼できること一覧
キャスティング会社に依頼できる業務は多岐にわたります。以下に、主な依頼内容をまとめました。
- 企画内容のヒアリングとキャスティング要件の整理
- 企画コンセプトや予算に合わせたキャスト候補のリストアップと提案
- タレントの肖像利用範囲(媒体、期間など)の確認と調整
- 出演料(ギャラ)や契約条件の交渉
- 競合他社の出演状況(裏かぶり)の調査と報告
- 契約書の作成、内容確認、締結手続きの代行
- オーディションの開催・運営サポート
- 撮影やイベント当日のスケジュール管理、現場での立ち会い(アテンド)
- インフルエンサーの投稿内容の管理や効果測定レポート
- 文化人や専門家、アスリートなど多様なジャンルのキャスティング
これらの業務をすべて自社で行うには、専門知識と多くの時間、労力が必要になります。キャスティング会社は、これらの煩雑なプロセスをすべて引き受け、スムーズなキャスト起用を実現します。
キャスティング会社に依頼する3つの大きなメリット
自社でタレントやインフルエンサーを起用しようとすると、想像以上に多くの手間や専門知識が必要となります。キャスティング会社に依頼することで、これらの課題を解決し、より効果的なプロモーションを実現できます。ここでは、キャスティング会社を活用する3つの大きなメリットを具体的に解説します。
メリット1 企画に最適なキャスト提案と交渉
キャスティング会社の最大の強みは、その専門性と提案力にあります。 단순히知名度のあるタレントをリストアップするのではなく、商品やサービスのターゲット層、ブランドイメージ、そして予算といった様々な要素を複合的に分析し、企画の成功を最大化するキャストを提案してくれます。
例えば、若者向けの新商品のPRであれば、SNSでの影響力が高いインフルエンサーや、ティーンに人気の若手俳優を。企業の信頼性を訴求する広告であれば、誠実なイメージを持つベテラン俳優や文化人を提案するなど、豊富な実績とデータに基づいた的確なマッチングが可能です。
さらに、出演料(ギャラ)や出演条件に関する交渉もすべて代行してくれます。業界の相場観を熟知しているため、自社で直接交渉するよりも適正な価格で、かつ有利な条件を引き出せる可能性が高まります。煩雑な交渉ごとから解放されることで、担当者は本来注力すべき企画内容のブラッシュアップに専念できます。
メリット2 契約や権利関係の复杂な手続きを代行
タレントやモデルを起用する際に、最も注意が必要でトラブルになりやすいのが「契約」と「権利関係」の処理です。肖像権の利用範囲(Webサイト、SNS、印刷物など)、利用期間、競合他社製品への出演制限(競合排除)など、契約書には細かく複雑な取り決めが多数含まれます。
これらの専門的な手続きを知識がないまま進めてしまうと、後々「契約範囲外での画像使用」や「二次利用に関する認識の齟齬」といった重大な契約違反につながりかねません。最悪の場合、損害賠償問題に発展するリスクもあります。
キャスティング会社は、こうした法務リスクを回避するための専門知識とノウハウを持っています。芸能事務所との間で、双方にとって公平で明確な契約書を作成・締結し、権利関係をクリアにします。煩雑でリスクの高い契約業務をすべて任せられるため、担当者は安心してプロジェクトを進行できます。
| 項目 | 自社で直接手配する場合 | キャスティング会社に依頼する場合 |
|---|---|---|
| 契約書作成 | 雛形を探し、法務知識を基に自社で作成・レビューする必要がある。 | 専門知識に基づき、企画内容に合わせた最適な契約書を作成してくれる。 |
| 肖像権管理 | 使用媒体、期間、二次利用などの複雑な権利を自社で管理する必要があり、漏れやミスが発生しやすい。 | 契約内容に基づき、権利関係を明確に整理・管理してくれるため、安心して素材を使用できる。 |
| トラブル対応 | 契約違反や認識の齟齬が発生した場合、自社で直接対応する必要がある。 | 万が一のトラブル時も、間に入って円滑な解決をサポートしてくれる。 |
メリット3. 豊富なネットワークによる幅広い選択肢
自社でキャストを探す場合、どうしても接点のある芸能事務所や、担当者が知っているタレントの範囲に限られてしまいがちです。しかし、キャスティング会社は業界内に張り巡らされた独自の強力なネットワークを持っています。
大手から小規模な事務所まで、数多くの芸能事務所、モデルエージェンシー、インフルエンサープロダクションと日頃から連携しているため、自社だけではアプローチが難しい多様なジャンルの候補者をリストアップすることが可能です。具体的には、以下のような幅広い人材へのアクセスが実現します。
- テレビや映画で活躍する有名俳優・タレント
- ファッション誌やCMで人気のモデル・読者モデル
- YouTubeやInstagramで絶大な影響力を持つインフルエンサー
- 特定の分野の深い知見を持つ文化人・専門家・アスリート
- これからブレイクが期待される新人俳優・アイドル
この幅広い選択肢の中から、企画の意図を汲み取った最適な候補者を複数提案してくれるため、キャスト選定の幅が格段に広がります。「こんな人にも依頼できるのか」という、思いもよらない最適な出会いが生まれることも、キャスティング会社を利用する大きな魅力と言えるでしょう。
知っておきたいキャスティング会社のデメリット
キャスティング会社への依頼は、広告やイベントを成功に導くための強力な手段ですが、メリットばかりではありません。依頼してから「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、事前にデメリットや注意点をしっかりと把握しておくことが重要です。ここでは、依頼を検討する際に知っておくべき3つのデメリットを解説します。
デメリット1:仲介手数料(キャスティングフィー)が発生する
キャスティング会社を利用する上で最も分かりやすいデメリットは、タレントの出演料(ギャラ)とは別に、企画進行や交渉を代行するための仲介手数料(キャスティングフィー)が発生する点です。自社で直接芸能事務所と交渉してキャスティングする場合は、この手数料はかかりません。
この手数料は、専門的なノウハウの提供、煩雑な契約手続きの代行、膨大なネットワークからの最適なキャスト提案といったサービスの対価です。自社でキャスティング担当者を配置する人件費や、交渉にかかる時間的コスト、そして交渉がうまくいかなかった場合のリスクを考慮すれば、一概に無駄なコストとは言えません。しかし、予算が限られている場合は、この手数料が負担になる可能性も念頭に置いておく必要があります。
デメリット2:コミュニケーションに手間や時間がかかる場合がある
キャスティング会社は、依頼主である企業と、タレントが所属する芸能事務所との間に立つ存在です。そのため、コミュニケーションの階層が一つ増えることになります。
これにより、意思決定や確認作業に時間がかかったり、伝言ゲームのように細かいニュアンスが正確に伝わらなかったりするリスクが生じます。特に、企画内容の急な変更や、撮影現場での緊急の確認事項が発生した際に、レスポンスの遅れがプロジェクトの進行に影響を与える可能性もゼロではありません。このリスクを避けるためには、コミュニケーションフローが明確で、迅速かつ丁寧な対応をしてくれる担当者が在籍する会社を選ぶことが不可欠です。
デメリット3:提案されるキャストに偏りが生じる可能性
多くのキャスティング会社は幅広いネットワークを強みとしていますが、会社によっては特定のジャンル(俳優、モデル、インフルエンサーなど)に特化していたり、特定の芸能事務所と特に強固な関係を築いていたりする場合があります。
その結果、会社の得意分野や関係性の深いタレントが優先的に提案され、本当に企画に最適な人材を見逃してしまう可能性も考えられます。提示された候補者に対して「なぜこのキャストを提案するのか」という選定理由を具体的に確認し、納得できる説明が得られるかどうかが重要です。複数の候補者を比較検討させてくれるか、客観的な視点で提案してくれるかなど、会社の提案力を見極めることが、キャスティング成功の鍵となります。
【料金表】キャスティング会社の費用相場と内訳
キャスティング会社への依頼を検討する際、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。キャスティングにかかる費用は、主にキャスティング会社の取り分である「キャスティングフィー」と、タレントやインフルエンサー本人に支払われる「出演料(ギャラ)」の2つで構成されています。案件の規模、キャストの知名度、契約期間、媒体の範囲など、多くの要因によって金額は大きく変動します。ここでは、費用の内訳と依頼内容別の料金相場について、詳しく解説します。
キャスティング費用の主な内訳
キャスティング費用の全体像を把握するためには、まずその内訳を理解することが重要です。見積書を確認する際にも、どの項目にどれくらいの費用がかかっているのかを把握することで、適正な価格かどうかを判断しやすくなります。
キャスティングフィー(手数料)
キャスティングフィーとは、キャスティング会社の業務に対する成功報酬、つまり手数料のことです。企画に合ったキャストの提案、出演交渉、契約書作成の代行、撮影・イベント当日の立ち会い、スケジュール調整といった、キャスティングに関わる一連の専門的な業務への対価として支払います。
このキャスティングフィーは、タレントの出演料に応じて変動するのが一般的で、タレント出演料の20%〜30%が一般的な相場とされています。ただし、出演料が低い案件の場合でも、業務内容は変わらないため「最低手数料(ミニマムチャージ)」が設定されている会社も多く、その場合は10万円〜30万円程度が目安となります。
タレント出演料(ギャラ)
タレント出演料(ギャラ)とは、広告やイベントに出演するタレント、モデル、インフルエンサー本人および所属事務所に支払われる報酬のことです。肖像を利用するための「肖像利用料」や「契約料」とも呼ばれます。
出演料は、以下のような様々な要素を総合的に加味して決定されます。
- タレントの知名度・人気度(ランク)
- 契約期間(例:1クール=3ヶ月、1年間など)
- 媒体の種類と数(テレビCM、Web広告、SNS、交通広告など)
- 競合の有無(同業他社の広告に出演できなくなるための拘束料)
- 稼働時間や日数
- 撮影場所(国内、海外など)
特にタレントの知名度と契約期間、媒体の露出範囲は、出演料を左右する大きな要因となり、同じタレントでも案件によって金額は大きく異なります。
依頼内容別の費用相場
ここでは、具体的な依頼内容ごとに、キャスティング費用の相場を見ていきましょう。下記に示す金額はあくまで一般的な目安であり、前述の通り、キャストのランクや契約内容によって大きく変動する点にご留意ください。費用には、キャスティングフィーが別途加算されます。
CM・Web広告のキャスティング費用
企業の顔として長期間にわたりイメージを左右するCMやWeb広告への出演は、拘束期間が長く、競合出演の制限もかかるため、他の案件に比べて出演料が高額になる傾向があります。特にテレビCMは影響力が大きいため、最も高額なカテゴリーです。
| タレントのランク | 出演料の目安 |
|---|---|
| トップタレント(国民的な知名度) | 3,000万円~1億円以上 |
| 有名タレント(ドラマ主演クラス) | 1,000万円~3,000万円 |
| 中堅タレント・モデル | 300万円~1,000万円 |
| 新人・若手タレント | 50万円~300万円 |
※上記は年間契約の場合の目安です。Web広告のみ、契約期間が半年などの場合は、これよりも費用を抑えることが可能です。
イベント・セミナーのキャスティング費用
イベントやセミナーへのゲスト出演は、広告契約と比べて拘束時間が短いため、比較的費用を抑えやすいのが特徴です。トークショーや講演会、記者発表会、学園祭など、目的や内容によって料金が異なります。
| キャストのジャンル | 出演料の目安 |
|---|---|
| 有名タレント・俳優 | 100万円~300万円 |
| 文化人・専門家・アスリート | 50万円~200万円 |
| お笑い芸人 | 30万円~150万円 |
| モデル・インフルエンサー | 20万円~100万円 |
※上記は1回あたり1〜2時間程度の稼働を想定した目安です。出演料とは別に、会場までの交通費や宿泊が必要な場合の宿泊費などが実費で発生します。
インフルエンサーのキャスティング費用
SNSでの商品PRやサービス紹介を依頼するインフルエンサーの費用は、主に「フォロワー数」を基準に算出されることが多く、「フォロワー単価」という考え方が一般的です。一般的に、フォロワー単価は2円〜4円が相場とされています。
| フォロワー規模 | 費用目安(フォロワー単価2~4円で計算) |
|---|---|
| トップインフルエンサー(100万人~) | 200万円~ |
| ミドルインフルエンサー(10万人~100万人) | 20万円~200万円 |
| マイクロインフルエンサー(1万人~10万人) | 5万円~20万円 |
| ナノインフルエンサー(1,000人~1万人) | 数千円~5万円 |
※これはあくまで目安であり、エンゲージメント率(フォロワーの反応率)が高いインフルエンサーは単価が高くなる傾向にあります。また、フィード投稿かストーリーズか、動画か静止画かといった投稿形式や、投稿したクリエイティブを広告で二次利用するかどうかによっても料金は変動します。
失敗しないキャスティング会社の選び方5つのコツ
キャスティング会社選びは、広告やイベントの成否を左右する非常に重要なプロセスです。しかし、数多くの会社の中から自社の企画に最適な一社を見つけ出すのは容易ではありません。そこで、ここではキャスティング会社選びで失敗しないための5つの具体的なコツを解説します。これらのポイントを押さえることで、信頼できるパートナーを見つけ、プロジェクトを成功に導くことができるでしょう。
コツ1 実績と得意なジャンルを確認する
まず最初に確認すべきなのは、キャスティング会社の「実績」と「得意なジャンル」です。過去の実績は、その会社の信頼性と実力を示す最も客観的な指標となります。
公式サイトの制作実績ページなどを確認し、どのような企業と、どのようなプロジェクトで、誰をキャスティングしてきたのかを具体的に見ていきましょう。特に、自社が企画している案件(例:化粧品のWebCM、若者向けイベントなど)と類似したジャンルの実績が豊富かどうかは重要な判断基準になります。
また、キャスティング会社にはそれぞれ得意なジャンルがあります。自社のニーズと会社の強みが合致しているか、以下の表を参考に確認してみてください。
| キャスティング対象 | 主な特徴と確認ポイント |
|---|---|
| タレント・俳優・モデル | テレビCMや広告で豊富な実績があるか。大手芸能事務所とのコネクションは強いか。 |
| インフルエンサー・YouTuber | SNSマーケティングの知見があるか。マイクロからメガまで幅広い層のインフルエンサーを扱っているか。 |
| 文化人・専門家・アスリート | 講演会やセミナー、コメンテーターとしてのキャスティング実績があるか。特定の業界とのパイプを持っているか。 |
| 声優・ナレーター | アニメやゲーム、Web動画のナレーションなど、音声コンテンツのキャスティング経験が豊富か。 |
自社の企画に合ったジャンルで確かな実績を持つ会社を選ぶことが、成功への第一歩です。
コツ2 提案力と企画力があるか見極める
優れたキャスティング会社は、単に依頼されたキャスト候補をリストアップするだけではありません。企画の意図や目的、ブランドイメージを深く理解し、プロジェクトの価値を最大化するような提案をしてくれます。
この「提案力」を見極めるには、最初の問い合わせや打ち合わせでのヒアリングの深さに注目しましょう。こちらの要望をただ聞くだけでなく、「なぜそのキャストが必要なのか」「キャストを起用して何を達成したいのか」といった本質的な部分まで掘り下げてくれるかがポイントです。
さらに、以下のような点も確認しましょう。
- 企画のターゲット層に響く、意外性のあるキャスト案を提示してくれるか
- なぜそのキャストが最適なのか、具体的な理由やデータを交えて説明してくれるか
- 予算やスケジュールの都合で第一候補が難しい場合に、魅力的な代替案を複数用意してくれるか
単なる「御用聞き」ではなく、プロジェクトを成功に導く「戦略的パートナー」として機能してくれるかという視点で、会社の企画力・提案力を見極めることが重要です。
コツ3 料金体系の透明性をチェックする
キャスティング依頼でよくあるトラブルが、後から予期せぬ追加費用が発生するケースです。こうした事態を避けるためにも、料金体系の透明性は必ずチェックしてください。
見積もりを依頼する際は、総額だけでなく、その内訳が明確に記載されているかを確認しましょう。特に以下の項目は重要です。
- キャスティングフィー(手数料): 成功報酬なのか、業務量に応じた手数料なのか。料率は何%か。
- タレント出演料(ギャラ): 契約期間(拘束時間、肖像利用期間)や利用媒体(Web、テレビ、紙媒体など)の範囲はどこまでか。
- その他諸経費: 撮影当日の交通費、宿泊費、スタイリスト・ヘアメイク代、源泉徴収税などの扱いが明記されているか。
また、契約内容の変更(撮影時間の延長、利用媒体の追加など)があった場合に、どのような追加費用が発生するのかを事前に確認しておくことも不可欠です。複数の会社から見積もりを取り、料金体系の分かりやすさや誠実さを比較検討しましょう。「安かろう悪かろう」では意味がありません。費用とサービス内容のバランスが取れている会社を選ぶことが肝心です。
コツ4 担当者の対応の速さと丁寧さ
キャスティングは、広告主、広告代理店、芸能事務所など多くの関係者との複雑な調整を伴う業務です。そのため、窓口となる担当者のスキルや人間性が、プロジェクトの進行を大きく左右します。
問い合わせや打ち合わせの段階で、担当者の以下の点をチェックしましょう。
- レスポンスの速さ: 問い合わせや質問への返信は迅速か。
- コミュニケーションの質: 専門用語を多用せず、こちらの意図を正確に汲み取り、分かりやすく説明してくれるか。
- 業界知識と経験: 芸能・広告業界の慣習に精通しており、的確なアドバイスをくれるか。
- 誠実な姿勢: 難しいことは「難しい」と正直に伝え、リスクについても隠さず説明してくれるか。
優秀な担当者は、円滑な進行役を担うだけでなく、予期せぬトラブルを未然に防ぐリスクマネージャーとしての役割も果たしてくれます。長期間にわたるプロジェクトになる可能性も考慮し、「この人となら安心して任せられる」と思える、信頼できる担当者を見つけることが非常に重要です。
コツ5 複数の会社を比較検討する
最後に、最も重要なコツは、必ず複数の会社を比較検討することです。1社だけの話を聞いただけでは、その提案内容や見積もり金額が果たして適正なのかを客観的に判断できません。
まずは公式サイトの実績などから候補を2〜3社に絞り込み、各社に同じ条件(企画概要、予算、ターゲットなど)を伝えて、提案と見積もりを依頼しましょう。その際、以下の比較表のような形で各社の対応を整理すると、判断がしやすくなります。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 提案内容の質 | 企画意図を理解し、複数の選択肢を提示 | 要望通りのリストのみ | 意外性のある提案があった |
| 見積金額 | 約300万円(内訳明記) | 約250万円(内訳が不透明) | 約320万円(諸経費込みで明瞭) |
| 担当者の対応 | 返信が速く、丁寧 | 返信が遅れがち | 知識は豊富だが少し高圧的 |
| 得意ジャンル | 俳優・タレント | インフルエンサー特化 | 全般的に対応可能 |
| 総合評価 | ◎ | △ | ○ |
手間はかかりますが、この比較検討のプロセスこそが、自社のプロジェクトに最も貢献してくれる最適なパートナーを見つけるための最も確実な方法です。各社の強み・弱みを多角的に比較し、総合的に判断して依頼先を決定しましょう。
実績が豊富なおすすめキャスティング会社を厳選紹介
ここでは、数あるキャスティング会社の中から、特に実績が豊富で信頼できる会社を厳選してご紹介します。CMや広告、イベント、インフルエンサーマーケティングなど、目的や起用したいキャストのジャンルに合わせて、自社に最適な一社を見つけるための参考にしてください。
幅広いジャンルと提案力 株式会社クロスアイ
株式会社クロスアイは、俳優・タレントからモデル、インフルエンサー、文化人、専門家まで、あらゆるジャンルのキャスティングに対応できる総合力が魅力の会社です。年間2,000件以上という圧倒的な実績を持ち、広告代理店を介さずに直接依頼できるため、スピーディーかつコストを抑えたキャスティングが可能です。
この会社の強みは、単にキャストを提案するだけでなく、企画の意図や目的を深く理解し、プロジェクトの成功を最大化するための最適なキャストを企画段階から提案してくれる点にあります。急な依頼にも対応できる体制が整っており、「最短即日提案」を掲げている点も、時間のない担当者にとっては心強いポイントです。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 得意ジャンル | タレント、俳優、モデル、インフルエンサー、文化人、専門家、アスリートなどオールジャンル |
| 得意な案件 | テレビCM、Web広告、イベント、SNSプロモーション、商品監修など |
| 特徴 | 年間2,000件以上の豊富な実績、最短即日提案のスピード対応、企画段階からの提案力 |
インフルエンサー専門のキャスティング会社 GROVE株式会社
GROVE株式会社は、YouTubeやTikTok、Instagramなどで活躍するインフルエンサーのキャスティングに特化した会社です。多くの人気クリエイターが所属・提携しており、若年層をターゲットにしたSNSマーケティングやプロモーション施策を検討している企業に最適です。
インフルエンサーマーケティングの知見が豊富で、単にフォロワー数が多いだけでなく、企画との親和性やエンゲージメント率などを分析し、費用対効果の高いキャストを提案してくれます。所属クリエイターとの強固なリレーションにより、タイアップ動画の企画から制作、効果測定までワンストップで依頼できるのも大きな強みです。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 得意ジャンル | YouTuber、TikToker、インスタグラマーなどのインフルエンサー、クリエイター |
| 得意な案件 | SNSでのタイアップ投稿、ライブコマース、イベント出演、商品開発など |
| 特徴 | SNSマーケティングに関する豊富な知見、データに基づいた的確なインフルエンサー選定、企画から制作まで一気通貫で対応可能 |
モデル・俳優のキャスティングに強い会社 株式会社GOLD CAST
株式会社GOLD CASTは、広告や映像作品におけるモデル・俳優のキャスティングで高い実績を誇る会社です。これまでに5,000件以上のキャスティングを手がけており、大手企業のテレビCMからWeb動画、雑誌広告まで幅広い案件に対応しています。
この会社の特徴は、大規模なオーディションの企画・運営ノウハウが豊富で、企業のイメージに合致する最適な人材を効率的に見つけ出せることです。経験豊富なキャスティングディレクターが、企画内容や予算に応じて、新人から実績のある俳優・モデルまで幅広い選択肢の中から的確な提案を行います。肖像権管理などの契約周りも安心して任せられます。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 得意ジャンル | モデル(広告、ファッション)、俳優、子役、エキストラ |
| 得意な案件 | テレビCM、WebCM、ミュージックビデオ、映画、ドラマ、雑誌広告など |
| 特徴 | 5,000件以上の豊富な実績、オーディションの企画・運営力、複雑な契約や権利処理の代行 |
文化人・専門家のキャスティングが得意な会社 株式会社ヒーローズ
株式会社ヒーローズは、医師や弁護士、経済アナリストといった専門家や、大学教授、作家などの文化人、さらには元プロスポーツ選手などのアスリートのキャスティングに特化したユニークな会社です。企業の信頼性向上や、専門的な知見を必要とするコンテンツ制作において強みを発揮します。
講演会やセミナーの講師依頼、Webメディアの記事監修、CMでの専門家としての出演など、多岐にわたるニーズに対応可能です。専門性の高い分野での人選は非常に難しいですが、独自のネットワークを活かし、テーマに最もふさわしい人物を的確に提案してくれます。企業のブランディング戦略において、他社との差別化を図りたい場合に頼りになる存在です。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 得意ジャンル | 文化人(学者、作家など)、専門家(医師、弁護士、経営者など)、アスリート |
| 得意な案件 | 講演会・セミナー講師、記事・コンテンツ監修、コメンテーター出演、広告出演など |
| 特徴 | 専門家・文化人・アスリートに特化した独自のネットワーク、企業の信頼性向上に繋がるキャスティング、ニッチな要望にも対応可能 |
キャスティング会社への依頼から起用までの流れ
キャスティング会社への依頼を検討しているものの、具体的にどのような手順で進むのか不安に感じる担当者の方も多いでしょう。ここでは、一般的なお問い合わせからキャストの起用決定、そして撮影やイベント当日に至るまでの一連の流れを4つのステップに分けて詳しく解説します。全体像を把握することで、安心して依頼を進めることができます。
各ステップにおける「依頼者側」と「キャスティング会社」の役割をまとめると、以下のようになります。
| ステップ | 主な内容 | 依頼者側が行うこと | キャスティング会社が行うこと |
|---|---|---|---|
| STEP1 | お問い合わせとヒアリング | 企画内容、予算、希望キャストのイメージなどを伝える | 要望の整理、実現可能性の検討、企画の深掘り |
| STEP2 | キャスト提案 | 提案された候補者の検討、絞り込み | 候補者のリストアップ、事務所への打診、提案資料の作成 |
| STEP3 | オーディション・条件交渉 | オーディションへの参加、最終候補者の選定 | オーディション設定、出演料や契約条件の交渉代行 |
| STEP4 | 契約・当日 | 契約内容の最終確認、契約締結 | 契約書作成、当日のアテンド・進行管理 |
STEP1 お問い合わせとヒアリング
最初のステップは、キャスティング会社の公式サイトにある問い合わせフォームや電話を通じて連絡することから始まります。この段階で、企画の成功を左右する重要な「ヒアリング」が行われます。ヒアリングでは、企画内容や希望条件をできるだけ具体的に伝えることが、後の提案の精度を高める鍵となります。
ヒアリングの際に、最低限以下の情報を準備しておくと、その後の進行が非常にスムーズになります。
- 企画概要:CM、Web広告、イベント登壇、SNSキャンペーンなど、どのような企画で誰を起用したいか。
- ターゲット層:商品やサービスのメインターゲットとなる顧客層(年齢、性別、興味関心など)。
- キャストイメージ:起用したいタレント、モデル、インフルエンサー、文化人などの具体的な名前や、求める人物像(例:「20代女性に人気のモデル」「信頼感のある40代の俳優」など)。
- 予算:キャストの出演料(ギャラ)だけでなく、キャスティング会社への手数料も含めた全体の予算感。
- スケジュール:撮影・イベント実施希望日、広告の公開・掲載期間など。
- 競合条件:キャストが契約期間中に競合他社の広告に出演できないようにする「競合しばり」の有無やその範囲。
STEP2 企画内容に合わせたキャスト提案
ヒアリングで共有された情報をもとに、キャスティング会社が候補者の選定に入ります。キャスティング会社は独自のネットワークやデータベースを駆使し、企画の意図や予算、スケジュールに合致する最適なキャストを複数名リストアップします。
この際、単に候補者を挙げるだけでなく、所属事務所への打診を行い、スケジュールの空き状況や出演の可能性、おおよその出演料を確認した上で、プロフィール資料や過去の実績をまとめた「提案資料」を作成してくれます。実績豊富な会社ほど、なぜそのキャストが最適なのかという戦略的な視点からの推薦理由も添えてくれるため、選定の大きな助けとなります。
依頼者側は、提案された候補者の中から企画イメージに最も近い人物を数名に絞り込みます。
STEP3 オーディションや条件交渉
候補者が絞り込めたら、最終決定に向けてオーディションや条件交渉のステップに進みます。特に演技力や特定のスキルが求められるCMやWeb動画などの案件では、オーディションが実施されることが一般的です。
オーディションの日程調整、会場の手配、当日の進行管理などはすべてキャスティング会社が代行します。依頼者は、候補者のパフォーマンスを直接確認し、最終的な1名を決定することに集中できます。
起用するキャストが決定したら、次に行われるのが所属事務所との条件交渉です。この交渉は専門的な知識を要するため、キャスティング会社の腕の見せ所ともいえる重要な業務です。
出演料(ギャラ)はもちろん、契約期間、肖像の利用範囲(Webサイト、SNS、交通広告など媒体ごとの利用可否)、競合の範囲といった複雑な権利関係の調整をすべて代行してくれます。これにより、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
STEP4 契約締結と撮影・イベント当日
双方の条件が合意に至ると、いよいよ契約締結です。キャスティング会社が、交渉で合意した内容を反映させた契約書を作成し、依頼者と所属事務所の間で契約を取り交わします。契約内容に法的な問題がないかといったリーガルチェックも含まれるため、安心して契約を進めることが可能です。
そして、撮影やイベント当日を迎えます。当日は、キャストの送迎、楽屋の準備、現場での進行確認やケアなど、キャストが最高のパフォーマンスを発揮できるよう「アテンド」と呼ばれるサポート業務をキャスティング会社が行います。依頼者は制作やイベント運営そのものに専念できるため、当日の負担が大幅に軽減されます。万が一、現場で急なトラブルが発生した場合も、キャスティング会社が間に入って調整を行うため、スムーズな進行が実現します。
まとめ
本記事では、キャスティング会社の役割や費用相場、そして失敗しないための選び方のコツを網羅的に解説しました。広告やイベントの成功は、企画意図に合った最適なキャストを起用できるかにかかっています。専門知識と豊富なネットワークを持つキャスティング会社は、その実現のために不可欠なパートナーと言えるでしょう。
キャスティング会社を利用する最大の理由は、自社だけでは困難なタレントやインフルエンサーへの出演交渉、複雑な契約・権利関係の処理を専門家として代行してくれる点にあります。これにより、担当者は企画制作といった本来の業務に集中できます。会社選びで失敗しないためには、過去の実績や得意ジャンルを確認し、料金体系が明確で、企画意図を汲んだ提案をしてくれる会社を見極めることが重要です。
まずは複数の会社に問い合わせて、対応の質や提案内容を比較検討することから始めましょう。この記事を参考に、貴社のプロジェクトを成功に導く最適なキャスティング会社を見つけてください。
